2014年8月24,25日 栗駒 麝香熊沢

メンバー:ひろた、他1名
装備、ザイル8mm×30m、カム 靴:アクアステルス
地形図:栗駒山、桂沢
遡行図・概念図はこちら

8月の入ってからというもの、週末は不安定な天気が続く。。。天気が持つところを探して、栗駒の麝香熊沢を狙う。日帰り可能な沢だが、魚影もあるとのことで竿を出しながら
のんびり遡行する予定。

15:40石橋駅発→16:46矢板IC→19:30古川→20:35道の駅 路田はなやま、5:15同発→5:45湯浜温泉
初日: 6:10湯浜温泉基点P発→6:17入渓点(概ね竿だし遡行)→8:06赤沢出合→13:30 955m二俣、930m付近にて行動終了
二日目: 7:00幕営P発→7:10 955m二俣→9:50 1270m付近(3:1)二俣→10:33 1350m付近稜稜線登山道→11:25栗駒山山頂
    →11:55天狗平発
→14:25湯浜温泉基点P着

古川ICを降り、国道398号線沿いの道の駅 路田はなやまで仮眠を取る、静かなところで仮眠にはお勧め。基点となる湯浜温泉の駐車場は国道
沿いにあり、広々しているので問題なく停められるが、携帯はdocomoでも繋がらない。 国道から湯浜温泉に降りる遊歩道を使って入渓する。
渓相はいたって平凡・・・この時期にしてはアブが居ないのが良い。少し進むと右岸壁から温泉の蒸気が出ている所あり。序盤は魚影はやはりなく、
早速竿を出してみるがアタリは無い。。。しばらく進むと顕著な二俣。ここが赤沢出合となる。
国道沿いの駐車スペース
序盤の様相(カーソルあてて)
赤沢出合

日帰りの沢を1泊二日で計画したため、この先も、ひたすら竿を出し続ける。しかし残念ながら10cm程度のチビッコイワナが2,3匹かかるのみ、やっと、
塩焼サイズが1匹釣れた・・・。。。ながーい平凡な様相を過ぎ、淵になると最初の2条4m滝が奥に見えてくる。この釜で割と大きなイワナが掛かった!
2条4m滝は左から経つって簡単に突破できる。
竿を出しながら進む
竿を出しながら経つる
2条4m滝にて

滝上のミニ廊下はへつり気味で突破可能。すぐに平凡な様相に戻る。この辺りでも魚影は薄く、収穫は時期外れのブナハリが少々・・・。あまりに釣れない
ので、一旦竿をしまって、テン場でまた竿を出そう! という事になる。するとナメ床が出現。概ね平凡な様相が続いただけに感動・・・。
4m2条滝上のミニ廊下
平凡な様相ではとことん竿を出すが・・・(カーソルあてて)
ナメ床が現れる(カーソルあてて)

平凡な様相に戻った先で4mネジレ滝。右壁を経つって1段上がりあとは水流通しで登る。この少し先で、今日の行動終了地点と計画していた955m二俣
に到着。左俣/右俣ともナメで出合う顕著な二俣で間違う事はないだろう。水量比は(2:3)で右の本流の方が多い。
4mネジレ滝 (カーソルあてて)
ネジレ滝上の様相
955m(2:3)二俣 (カーソルあてて)

テン場探しついでに左俣に入ると2条3m滝上にナメの小滝が続き、その上は平凡になるが良いテン場はなさそう。戻って本流を進むと大岩を上がった
20m程先の左岸にテン場を見つけることが出来たが沢床自体が若干狭く、イワナも居なさそうな様相。「チョット下って探しますか!」という事で、先ほどの
4mネジレ滝を下った930m付近の右岸台地に平らなところを見つけて5分程度の整地をしてテントを張る。
薪を集めたあと、釣りに出かけるが、確かに魚影は見かけるのだが、ブドウ虫を一瞬追うが、警戒して食うに至らないという事象が続き、ここでの
釣果は"ゼロ"・・・  東北に来て、しかも釣り目的の初日だっただけに、この結果はガッカリ・・・
左俣に入ってみる(カーソルあてて)
955m二俣上、本流左岸で見つけたテン場(チョット狭い)
930m付近まで引き返して右岸に幕営


二日目
朝、釣りに出かける。何とか1匹吊り上げたものの型が小さくリリース・・・。荷物をまとめ出発。955m二俣は右の本流を進む。しばらく平凡だが、
インゼルの先で7m滝。傾斜は緩く、水流沿いを快適に登れる。滝上は二俣? 一部左岸枝沢の水が流れているが、本流の3m巨岩滝上で水流が
分岐しているインゼルだった。
955m二俣から上の様相
7m滝(カーソルあてて)
二俣を思わせるインゼルと3m巨岩滝(カーソルあてて)

この先、右岸土壁の先で6m滝。一見脆そうに見えるが、比較的岩は安定し傾斜も緩く問題なく超えられた。滝上のナメ床状を進みインゼルに掛かる
2段4mを超えるとまた平凡な様相が続く。ちなみに955m二俣からは魚影は見ない。 1090m付近から先で、釜を挟んだ先からナメ床帯となるが、この釜の
手前左岸に平らな土地があり、若干の整地をすれば良いテン場になりそうな物件がある。割と広めで大人数の場合は良いかも。初日ここまで進んで
おけば翌日は多少楽だろう。ちなみにこの先に良いテン場は無いと思っていい。
6m滝(カーソルあてて)
2段4m
ナメ床帯入口左岸にテン場あり(カーソルあてて)

さて、麝香熊沢のハイライトがここからのナメ床帯みたいだ。快適に進んでいくと8m滝。一部立っているが水流左に取り付くと、両手でガバが取れ、
フリーで簡単に超える事が出来る。ナメ床は続き、沢が右に屈曲したところに3mナメ滝の3連続。ここも快適に超えられる。
ナメ床帯(カーソルあてて)
8m滝(カーソルあてて)
ナメ滝3連続(カーソルあてて)

さらにナメ床の先、今度は左に屈曲したところに2段10m滝。水流左から簡単に登って行けるが下部のトイ状をツッパリで超え、上部は軽いシャワーで
登った。滝上の淵をへつり、ナメ床はもう少し先まで続いてハイライトは終了となる。。。しばらく平凡な様相を進むと、急に開け源頭部に入っていく。
ナメ床続きます(カーソルあてて)
2段10m滝(カーソルあてて)
急に開け源頭部の雰囲気

若干の小滝はあるものの概ね平凡な様相。この先、地形図で見ると1265m付近だろうか?高度計とは一致しなかったが、(3:1)の二俣。ご丁寧に比較的
新しい赤テープがつけられており左に誘導。ここから先は両岸の草や笹が若干うるさくなってくる。沢を忠実に進むと最後はネマガリ竹の劇藪ということ
なので右岸草付となる所の(1:3)で分かれる右岸枝沢に入りショートカットをもくろむ。
若干の小滝有り(カーソルあてて)
1265m付近?赤テープのある(3:1)二俣を左に入る
この少し先の二俣でショートカット(カーソルあてて)

草原状を上がれるだけ上がり、再び沢型に。笹のトンネルを潜って少し進むとまた草原状になるためこれを利用。このまま登山道に出れれば完璧なの
だが、そうは簡単にいかず、適当なところを見計らって笹薮を漕ぐと違う沢型に入る。この沢型を利用して最後まで詰め、7〜8分笹薮を漕ぐと登山道に
出た。そう苦労せず本流の沢型を離れて35分で1350m付近の稜線に立てたが、上手くショートカットできたのかな???
本流から離れる
極力草付を利用
最後はチョット藪漕ぎ

SACHさんも私も栗駒山には登った事が無いので、ここから1時間ほど歩いて栗駒山山頂に到着。天狗平にもどって湯浜温泉を目指す。距離は7.5kmとの
事だったが、やたら長く感じる下山だった。
初登頂!
ここから7.5kmの長い下り(カーソルあてて)
ゴール地点の湯浜温泉宿

P.S:麝香熊沢は平凡な様相が続くきらいがあり、そう騒ぎ立てるほどの内容ではないかもしれない。これで、魚影が濃ければ良いのだが、
   東北の沢にしては、それほどでもなく、しかもかなり用心深いイワナが多い・・・期待していくと若干ハズレ感が出るかも・・・。。。
   距離が長いため、日帰りで計画する場合は、早出MUST、かつ健脚であることが必要です。ザイルの必要性は感じませんので、30m一本
   あれば十分。テン場は955m二俣を過ぎると少なく、大ナメ手前の左岸以外には良いところは無いと思ってよいでしょう。

麝香熊沢遡行図(クリックして)
麝香熊沢概念図(クリックして)



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